2019.11.29 06:22京舞 ~京都の稽・舞妓さん 東京国立劇場~京都に江戸時代から引き継がれている舞踊の流派があります井上流といって 京都のお座敷で舞われる日本舞踊ですこの流派は門外不出で 主に芸子、舞妓さんが舞いますその、本物の京都の芸子・舞妓さんの京舞を東京で見られる舞台が東京国立劇場でありました「京舞」https://www.asahi.com/articles/ASMDC4H59MDCPLZB00B.html古都京都の近辺で発展した幾つかの流派を上方舞といいますそのうちの一つ(もっとも古くからあると云われている)上方舞「山村流」を習っているわたしは さっそく姉弟子さんとチケットを手配し行って参りました階段ショットこの日は 総花柄の小紋 袖丈はやや長くしっとりとした雰囲気(通念49cm、1尺3寸のところ、1寸...
2019.11.25 03:00陰の名工 江戸小紋の模様つくり伊勢での江戸小紋型紙「伊勢型紙」の彫師さん佐々木さんの作品を見せて頂きました前回のブログで写真をしていないのですが以下がそうです江戸小紋は江戸小紋三役といって 武士が家紋のように自分の柄を裃という着物に染めて着用していたのです その柄は他の人は着用できませんその 鮫(紀州藩 徳川氏)・行儀・角通し のほか 江戸小紋五役といい2つ加わったうちに、大小あられと縞があります模様は小刀のような道具によって 専用に加工された和紙に細やかに彫られてゆきますなかでも 縞は特に難しく とても細く彫られた縞が均一に並ぶように糸が張られます他と同じようでは割の合わないほどだそうです
2019.11.23 03:58出会い ~反物~11月半ばに入って 関東は小春日和のような気候が続いておりましたがやっと秋らしく 気温もぐっと低くなりました今年こそ 紅葉も期待出来そうです気温が変わって 衣替えや 新しい洋服が欲しくなるこの時期 銀座の呉服やさんへちょっとお出掛けしましたイベントが少ない時期なので、カジュアル使いの着物や木綿の着物のでばんです気軽な平織の大島紬や木綿の反物が沢山入荷されていました量産している洋服と違って 反物は出会い・・・好きな感じが見つかったら ここで買わないともう会えないかもしれないと、つい気持ちが逸ってしまいますよね
2019.11.22 08:46三重県 伊勢型紙 ~江戸小紋の模様は江戸ではなく三重県~江戸小紋とは 着物の格で言う小紋、普段着の柄が連続して付けてあって格の上の付下げや訪問着のような場所ごとに柄付けされたものよりも簡易的な気軽な仕様で柄付けされた普段の着物ですその小紋の柄が型紙によって擦りつけらており 細かい模様が一面に施されていて離れてみると無地に見える反物です※江戸小紋については ここでは割愛します
2019.11.21 08:47着物の柄合わせ ~暈し~同じ反物の着物を着ていてもなぜか すっきりと 背が高く見えたり 立ち姿が美しく見えるというのは 仕立ての寸法や縫い方もありますが柄合わせ 裁断方法でも随分違います基本的な裁断方法はございますが 難易度の高い柄合わせ好きな私としてはとことんこだわりたいなと思っておりますこちらは東レ・シルックさんの品質の良い化繊の反物です水がはねても良いように 雨の日用に1枚仕立てました反物はピンク系、白系、グレー系の暈しが縦に入っています着物は反物という 幅約38cm 長さ約12mの生地を身頃2枚、袖2枚、襟1本、衽(前身頃あたり)2枚に基本的に決まった位置で切り分けて縫います写真は基本通りの襟の色の出具合です 何も指定しないと基本通りの柄合わせや裁断となります(実際は...
2019.11.15 06:56着物のお手入れ ~汗抜き~大寒でしたが テレビでは暖冬日本な列島!!と言っています寒すぎず 着物も気安く 丁度良いなと思っています冬に着物を着ていても汗はかきますね特に帯で締めてある脇周り慣れないうちは着付けている最中に熱中して汗が ポタリ・・なんてこともありますね知っていますか汗には水分の他にミネラルを含んでいて それが白っぽくなって浮いてきますきものドライクリーニングの丸洗いでは落ちにくいのです><ドライクリーニングは石油を使って油汚れを落とします汗染みは 水性の汚れ なので水分を使って落とします着物の汗抜きや染み抜き専門の職人さんのところへ行ってきました慣れた手つきで 一枚づつ 丁寧に仕事をしてゆきます
2019.11.03 23:33法事で実家へ ~おしゃれ季節感が大事~11月 法事があって実家へ今年も紅葉は今一つかな 観光地の紅葉もがんばってほしいです着物の柄は 着物の格に合わせた柄や 季節の植物が多いですその時期に似合う植物 5月なら藤 あじさいなら6月 楓なら11月実家のお庭は四季折々全ての植物やししおどしに鯉までおり冬には雪見障子から覗く景色にと いつの季節も季節感でいっぱいでした(何処からか ねこもやってくる)心が豊かになる気がします女性は子育てが終わって一段落すると子供と一緒の行事に参加していたころより季節を感じにくくなり気が付いたら一年あっという間と感じることが多いようです日本人は季節や気持ちを着るもので表すというとてもお洒落な人種なので柄はあまり着ないという女性や 男性でも、例えば洋服の色などに季節感を...
2019.11.03 04:03南部 紫根染め ~オンリーワンを見に岩手へ~岩手といえば皆さん 宮沢賢治 と思います着物好きでは 「草紫堂」全国唯一 ここだけの技術 東北岩手県 南部地方の地の反物の染めちょっと寒くなってきた岩手県へ行ってきました鎌倉時代からある ムラサキ草の根で染める紫根染は、一度は消えつつありましたがこの紫紺堂で昭和8年から復興されたそうです