着物の柄合わせ ~暈し~


同じ反物の着物を着ていても


なぜか すっきりと 背が高く見えたり 立ち姿が美しく見える


というのは 仕立ての寸法や縫い方もありますが


柄合わせ 裁断方法でも随分違います


基本的な裁断方法はございますが 難易度の高い柄合わせ好きな私としては


とことんこだわりたいなと思っております


こちらは東レ・シルックさんの品質の良い化繊の反物です


水がはねても良いように 雨の日用に1枚仕立てました


反物はピンク系、白系、グレー系の暈しが縦に入っています


着物は反物という 幅約38cm 長さ約12mの生地を

身頃2枚、袖2枚、襟1本、衽(前身頃あたり)2枚に基本的に決まった位置で切り分けて縫います


写真は基本通りの襟の色の出具合です 何も指定しないと基本通りの柄合わせや裁断となります

(実際は指定できないところのほうが多いです また 海外仕立てでは指定は不可能ですね)





一般的に和裁(着物の仕立て方として)では 濃い色を襟に持ってきます


好みですが 私はお顔周りを明るくしたいので すっきりと明るいお色と暈しを見えるようにします



こんな感じです


身頃は同じ色調ですが 随分見栄えが変わりました


反物を手に持って広げて見ただけ 着る時風にハンガーにつるしただけ では実際の仕上がり感が分かりません


さらに 襟だけでなく 衽(身頃の前側、襟の下に来る部分)についてです


衿と衽は 基本的な裁断では このタイプの反物の場合 反物の両端を使うため

同じ色が出ません


そこも調整したいと思います


調べるためにボディに着せますと・・・

 


指定なしで裁断した場合


襟にグレーで 衽にピンクのパターンです 上下分断されているようで不自然です・・


幸い(?)和裁士さんが気遣ってくださり 襟にピンクが来て衽にグレーがくる場合もあります・・



採用したパターン


衿と衽に程よく明るいお色が出るようにしました




襟も衽もグレーパターン


ぐっと落ち着いた雰囲気になりました


もっと言うと 背中も調整できます

(袷の着物の場合)



多少の見え方なら選べます


もっとこの色を出したい 出さない が出来る範囲で調整可能です



柄合わせサンプルオプション行っております

衿と衽・背中心(袷の場合)の2箇所 2パターンを写真でご確認頂けます


高価なお着物や憧れだった着こなしを 和裁士さん任せではなくご自身でお決めになって下さい

反物を手に取った時の 理想に近いお仕立てができますように^^



.................**...................**.................**..................**..................**...................**.................

着物 しろいねこ

東京都内と渋谷から横浜市青葉区にわたる田園都市線沿線を中心に活動

ホームページ https://siroineko2018amebaownd.com/

日本の文化 きもののことを伝える「しろいねこ」

きものにまつわる日々のこと、イベント、和裁・お直し承り・リメイク、貸出、着付け教室、着物でのメイク髪型パーソナルカラー診断、販売などの活動報告を綴ります

.................**...................**.................**..................**..................**...................**.................




着付けスクールと悉皆 しろいねこ

〇着付け教室 目標10分速着る、細く綺麗に、流派に捉われず、道具アリナシ手結び両方を学べる 〇自分で和のヘアとお化粧講座 カジュアルから正装まで・固めず逆毛を立てない方法含む 着物の格による・日本化粧 〇着物の知識講座 シーン格・お手入れ・種類産地 〇着物パーソナルカラー診断 柄、骨格、組み合わせアクセサリー洋服 〇お仕立て・お直し・リフォーム 〇着物マナーと日舞から学ぶ所作講座 〇レンタルと販売