見たことがない方が多いかも知れません。
6月と9月限定で着てよしとされる、二重紗の着物です。
字のとおり、夏の着物の織物の紗(しゃ)という生地を二枚合わせて一枚のように縫った着物です。
内側に友禅などで柄がつけてあり、
表側の紗の生地から柄が透けて見え、さらに、二枚の紗が重なることによって出来る水面の波のようなモワレが涼しげに見させてくれます。
内側の生地は紗のほかに、絽(横に等間隔で隙間のある夏の着物の織物の生地)のものもあります。
日本の美学には、風鈴のように涼しさを演出するということがありますね。
紗袷もその一つではないかと思われます。
何とも優雅で贅沢なこの着物は最近ではあまり見かけなくなったように思います。
縫える和裁士さんも少ないようです。
70代の和裁士さんでも、昔縫ったことがある、という程度だそう。
縫い代が綺麗に隠れるようになっています。
二枚の間に空気が入るため、着ていてほんのり温かく、
見た目には涼しく、この季節に適しています。
二枚が袋状になっています。
単衣の紗の着物とは少し生地が違うのです。
仕立て方は数通りあり、お好みで仕立て分けます。
また、呉服屋さんでも紗袷とよく間違われる二重紗(にじゅうしゃ)とは異なるもので、
二重紗とは織る際に裏側になる面に柄が織り出される、二枚重なったように見える織物の生地をいいます。
二重紗の着物もアップ致しますね。
※レンタル可
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着物スクールと悉皆 しろいねこ
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